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  松井利世子「FANTASIA」録音レポート
   
  2002年5月8〜15日 日本コロムビア
   
  今年11月にCDデビュー予定のヴァイオリニスト松井利世子さんの録音です。
現在桐朋音大の4年に在学中の、まだ全く無名の新人で、3年前のとあるコンクールで知りました。若さと、ふとした大人っぽさの、いい意味でのアンバランスさが不思議な魅力を醸し出しています。そのほっそりした容姿とは裏腹な太い低音、そして伸びのある高音もインパクトがあります。
今回のテーマは「ファンタジー」。「ハリーポッタ」や「ロード・オブ・ザ・リング」などの新しいファンタジー映画から「オズの魔法使い」「スターウォーズ」などの名作、岩代太郎さんの書き下ろしの新作を収めました。クラシックもパガニーニ、ブルッフなどが入っています。
   
    松井さんは、新曲を書いてくれた岩代さんが企画している熊本でのコンサートにゲスト出演するため、GWの前半、熊本へ。記念すべき初仕事です。録音ではありませんが、今回はここからスタート。
    他に、俳優の草笛光子さん、林隆三さんも出演。舞台人としてのプロ意識に、学ぶところが多かったようです。
    楽屋で待機中のひとこま。
    終演後のパーティーで、林隆三さんと。
    さて、いよいよ録音です。さすがに初めての経験で、緊張したようです。まずクラシックから録りました。
    今回のエンジニアは、及川浩治さん、稲本響さんなども担当してくれている我妻拓君。ざっくりとした魅力のある音作りをします。そろそろスタッフ紹介にも載せないといけませんね。
    プレイバックを聴くのも初めての経験。
    マネージャーの東野孝志さん。去年「ブラヴィッシモ・クラシカ」というコンクールを主催したハマーズという会社の音楽部門の責任者。舞台や映画の制作経験も豊富で、とても信頼できる方です。
    今回のピアニストは藤満健さん(写真を撮り損ねてしまいました)。実は松井さんの桐朋での楽曲分析の先生でもあります。4日目から弦が入ります。
    この日の編成は、ストリングスとギター。ギターはダイナマイツでもお世話になっている、名手伊丹雅博さん。
「ネバーエンディングストーリー」と「夢中人」を収録しましたが、特に「夢中人」でのギターのカッティングは最高!
    上の2曲のアレンジは、自らもヴァイオリニストである、後藤勇一郎さん。今回はアレンジャーに徹して、演奏にはあえて加わらず、的確なアドヴァイス。
    松井さんも録音に慣れてきて、ヴァイオリンには難しいリズム感をうまく表現しました。
    さていよいよ最終日。この日は、加藤真一郎さん編曲の「May It Be」1曲。エンヤが歌っている「ロード・オブ・ザ・リング」のテーマ曲です。
    ストリングスのリーダーは、高嶋ちさ子さんの「めざましクラシックス」でも活躍している、今野均さん。
    最後のショットはなぜか今野さん。
スタジオが暗くて、集合記念写真がうまく撮れませんでした。
   
  ファンタジーというテーマは、松井さんのピュアなイメージから思いついたのですが、内容としても、いい曲を集めることができました。編曲もすばらしいので是非ご期待ください。

収録曲は
《ロード・オブ・ザ・リング》よりMay It Be/《ハリーポッターと賢者の石》/《千と千尋の神隠し》より「いつも何度でも」/《ネバーエンディングストーリー》/《ライフ・イズ・ビューティフル》/《スターウォーズ》より「レイア姫のテーマ」/《恋する惑星》より「夢中人」/《オペラ座の怪人》よりAngel Of Music/《オズの魔法使い》より「オーバー・ザ・レインボウ」/《白雪姫》より「いつか王子様が」/バザンのロマンス/スコットランド幻想曲/パガニーニのロマンス/Color Of A Dream(岩代太郎)

発売は11月21日です。