| 私にとっては、初めてのジャズ・アーティストです。私自身サックスをやっていたということもあり、サックスのアーティストは探していて、いろいろなところに声を掛けていたのですが、その中のある方の紹介で、初めてライブを聴きにいき、当時15歳の彼女の演奏にしびれてしまいました。独特の深みのある音色、そして、その年にして、既に自分の言いたいことが音から伝わってきて、はっきりとした自分の世界を持っていたからです。
小学校のブラスバンドでサックスを始めた彼女は、小学校6年の時に、チャーリー・パーカーを知りジャズに目覚めました。そして、中学3年の時に読んだビリー・ホリデイの伝記で、13歳の時にはもうステージで歌っていたということを知り、私もこうしてはいられないと、ジャズ雑誌の後ろに載っているライブハウスに片っ端から電話をして、出演交渉をしたという逸話の持ち主。今あるのも、そのひとつのライブハウスでミュージシャンと共演させてもらったことから、口コミでその凄さが伝わり、次々活躍の場が拡がっていったからなのです。
2003年の秋にデビューアルバム「YANO SAORI」をリリースし、ジャズチャートでの2位も獲得しました。今後が本当に楽しみな逸材です。個人的には、バラードの渋みのある演奏が特に好きです。
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